OMC

2017年11月28日火曜日

昨日、無事日本から帰宅致しました!


今年の第11回目講演会にご協力・ご参加して頂いた皆様、心から感謝しております!

渡米治療後の方達も、我々にエネルギーを注いて頂いて、ドクターマセソンや関係者全員の励ましになります。
医療の世界は困っている人達、困難している患者様や悪いニュースが主体で成り立っています。治療成功した患者様はもうお医者様が必要無くなるので、良いニュースを貰うのはとても稀です(結婚や子供が産まれた時の告知はたまにあるので、そういう時はとても嬉しいです)。
この講演会は新規の方は当然、渡米治療を終えた方達にも何か有益な情報が無いかと、いつも内容をドクターと日本オフィスで考えています。ドクターマセソンも治療を終えた方達とお会いするのがエネルギーチャージになります。

今年の大きなテーマがやはり生物薬のデュピルマブとトラロキヌマブでした。そのトピックスの中で一番重要な点が、これらのお薬は”単独療法”では無いと言う事は日本とアメリカの医師、両方が同感でした。適切なケア、感染対処、正しい知識プラス生物薬で初めて成功するので、魔法の特効薬ではありません。これは今後もとても重要な情報です。

私もこの仕事を初めて11年目、とても複雑なケースを受け持ち、あらゆるアトピーのパターンや患者様と一緒に治療を行って来ました。その頃から新しい治療法や新薬、時代も変われば、病気も変化していきます。そして、我々の患者様だった方達が子供を作って、家族を築き上げるようにもなりました。その子供達がアトピーになる可能性は遺伝性の病気であるので、どうしても高くなります。これからは、患者様のお子様をケアしていく事が増えるのは間違いありません。新生児で渡米し治療するのはかなり難しい事なので、日本でどうにするためにベビーアカデミープログラムを作りました。”新生児のアトピーを治す”と言うよりも、酷い成人アトピー化しない事をメインとし、長く見るのが重要です。適切なケアと正しい知識、そして親がパニックにならないように、サポートしていくプログラムです。子供はさまざまなトリガーと接触するので炎症が出るのは100%防ぐ事は出来ませんが、その都度、知識とツールを使って、冷静に判断する事が治療の成功に繋がります。
私のレミーも敏感肌で、洗剤から衣類、保湿剤もすべて気を付ける必要があります。ハイドロコーチゾンも使っています。但し、生後5日目からスキンケアを始め、ドクターから教わったすべてを出来るだけ行い、それしか今は方法が無いと認識しています。炎症もたまに出ますが、教わって術でなんとか凌いでいます。10数年後、思春期になれば、バイオ薬のデュプリマブやトラロキヌマブがジェネリック化し、安く仕入れる事が出来るので、安心しています。

講演会が終わって、いつも思う事は、我々から患者様は600人の一人かも知れませんが、患者様からドクターやOMCは一人しかいません。いつも、一人一人の患者様にはストーリーがあり、アメリカで一緒に1ヶ月過ごした一生の友達として、心から皆さんをケアするのが本当の医療コーディネーターの役目だと身に染みて感じました。

わざわざ金曜日に、遠い所から来て頂いた方達や、初めてドキドキしながら勇気を出して参加して頂いた方、過去の講演会すべてに出席して頂いた方、渡米治療ホヤホヤの方、この難しく険しい病気の世界に協力して頂いて、本当に感謝しております。
これからも皆様の治療に参加させて頂き、光栄に思います。有難う御座いました。

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