OMC

2016年12月1日木曜日

東京の2016年講演会から昨日無事帰宅致しました

2016年東京アトピー性皮膚炎医療セミナー、無事終了!


(左から、高沢晃平・OMC、ドクターロバート・マセソン・OMRC、ドクター白沢・Merck Pharm. co.、明石郁夫・AAJ)

午後のディスカッションパネルで、ドゥプリマブ、日本とアメリカ治療の差、スキンケアの重要性などの対談でした。

今年もとても充実した講演会でした!沢山の方達に来て頂き、私、明石さん、ドクターマセソンからも心から感謝しております。この講演会は治療の説明以外に、我々関係者にとってとても心が癒される場となっています。新規の方達は当然、以前渡米された方達とお会いするのも、とても楽しみにしております。ご家族やお子様も連れてこれらる方も多く、ハッピーストーリーを聞くとみんな遣り甲斐が出ます。医療系のお仕事は仕事柄に、問題を解決する事が99%であり、良くなった後はおさらばなので、ついつい問題ばかりだと思ってしまう時もあります。すべての方のお名前は憶えれないですが、顔を見ると、特に印象の強かった方はすぐに思い出します。

2016年での大きな課題が:
”ドクターマセソンはもう辞めてしまうの?いつまで続けるの?”
”トランプさんが大統領になったので渡米するのは危険なの?”
”アトピー性皮膚炎は大まかに二つの原因で成り立っている”
”アトピー新薬のドゥプリマブはどうなってるの?”

が一番印象に残ります。

ドクターマセソンが第一号の日本人患者を治療されてから20年以上経ちます。スローダウンしているのは事実ですが、講演会ではっきり”私は医者として日本の患者様を治療する以上に至福感を感じる物が無いので、これからも新規と今までの患者様に対して治療を続けます”と言いました。”来日するのも、私に来て欲しくないと思う人がいない限りは毎年日本へ行きます”と体力的にもOKのようです。但し、リサーチの方は来年で終わるので、治験や臨床研究などは2017年で終了します。とても心強いメッセージでした。

トランプさんの件に関しても、ドクターマセソンから一言ありました。”確かにトランプが大統領選挙を勝ちましたが、この方の考えは我々アメリカ人がすべて同意しているわけではありません。得にポートランド・オレゴンは人種を関係なく受け入れる姿勢が強く、この州はトランプとは反対していました。私のクリニックでさえ、黒人とメキシコ人のハーフ、アジア系の看護師など、女性8割のクリニックであり、前も今も将来も、人種に対しての考えは変えません。ご心配なく渡米してください”と言いました。

アトピー性皮膚炎に対しても、もっと判りやすい図で説明しました。


黄色い丸が自己免疫疾患 - 赤い丸が表皮バリア疾患
(免疫=体の中)(表皮=皮膚の問題)

上のブルーの箱は外部からの影響で、悪い物はアレルゲンやストレスなど、外からの影響です。良い物はスキンケアや教育などです。

下のグリーンの箱は遺伝子であり、これは我々のコントロール外で有る事を示しています。これは生まれ持った遺伝子の配列であり、親からもらう遺伝子で左右されます。

内服ステロイドや免疫抑制剤、ドゥプリマブなどは、免疫障害(黄色い丸)の方に効果があります。これは全身投与と言い、注射や飲み薬などで投与します。

黄色と赤の丸はお互いを悪化させあいます。両方に集中して治療しないと悪化します。

ドゥプリマブは来年Q1に市場発売を予定していますが、Sonofiの方で製造やマーケティングの問題、データが破損していたりがあるので、延期される予定です。とても残念な事ですが、来年中にはアメリカで発売予定されています。日本はまだ少し時間が掛かるようで、来年中には無理でしょうと、インサイダー情報を貰いました。

ディスカッションパネルでは、日本のお医者様で白沢先生と言う方にも参加して頂きました。先生は5年ほど前に大阪で講演会を行った時に始めてご参加して頂きました。お子様がアトピー性皮膚炎を患っており、ドクターマセソンのプレゼンテーションで覚えた事を自分の子供に行った結果、とても良くなっていったようです。そのおかげで我々も日本の先生との信頼を結ぶ事が出来ました。アメリカの製薬会社、Merck、日本支部のトップランクドクターなので、ふつうではあまりお会い出来ないレベルの方ですが、毎年講演会に参加して頂いています。ドクターマセソンの講演会を聞く前は、自分でも他のお医者様を転々とし、医療関係者なので民間療法には手を出していませんでしたが、行き止まりになっていたようです。別件で、日本のセレブの方もポートランドで治療に来ていますが、まったく同じストーリーでした。”お偉い先生のご紹介”を転々として、結局は皮膚に塩を擦り込んでいたり、訳のわからない状態になっていたようです。セレブ、医療関係者でも辿るルートはまったく同じのようです。困っている方達は収入・学歴・ステータスなど関係なく、行き止まりになっています。

プレゼンテーション内容は後日、いつものようにお写真などを削除した物をUPします。

ドクターマセソン、私、AAJの明石さん、渡米治療を終えた患者様達や新規の方達、みんなのチームワークによってこのプログラムが成り立っています。この情報がお役に立った事を心から願っております。




0 件のコメント:

コメントを投稿